TriDiff(トライディフ)
TriDiff 01TriDiff(トライディフ)とは
TriDiff(トライディフ)はイギリスのEyeol UK社製のレンズです。2017年にEU加盟国の基準を満たす製品に付与されるCEマークを取得しています。
TriDiffはプレート型の眼内レンズで回折型レンズは、遠方50%、中間20%、近方30%の割合で光エネルギーをバランスよく配分します。
独自の傾斜したトランジションゾーンでステップ高さ周辺に向け低くさせる構造により光エネルギーロスを10%以下に抑えられています。
強度近視の方でも対応でき、良好な近方の視力の獲得を可能にしました。
TriDiffを使用した手術は保険適用外のため、自費診療となります。
TriDiff 02TriDiff(トライディフ)の特徴
①強度近視に対応できる制作範囲
TriDiffの最大の特徴は、強度近視の方でも使用できることです。現在、日本で認可されている多焦点眼内レンズでは、制作範囲の問題で強度近視の方で使用できない場合がありましたがTriDiffは制作範囲が広いため多くの症例をカバーできています。
②強度乱視にも対応できる、オーダーメイドによるスマートトーリック技術
TriDiffは強度乱視の方でも対応できます。乱視の作成範囲も6.00Dまでと広く、認可されているレンズでは矯正できない乱視度数でも多焦点レンズの適応になります。
また、乱視用のレンズはオーダーメイド作成のスマートトーリック技術により、水平に固定すると乱視が矯正されるように設計されています。
③近く重視の光配分
TriDiffは回折型3焦点眼内レンズです。光エネルギーを遠方50%、中間20%(1.75D,70cm)、近方30%(3.50D,40cm)の割合で配分することで、近くの視力を優先したい場合には有用です。
TriDiff 03レンズの規格
球面度数 | 乱視度数 |
---|---|
0D~40D(0.5Dステップ) | 0D~6D(0.5Dステップ) |
TriDiff 04手術費用について
片眼 | 両眼 | |
---|---|---|
費用(乱視なし) | ¥440,000円(税込) | ¥880,000円(税込) |
費用(乱視あり) | ¥495,000円(税込) | ¥990,000円(税込) |
※TriDiffを使用した手術は保険適用外のため、自費診療となります。
※手術決定時に、内金として手術費用の半分をお支払いいただきます。
※手術費用には術前検査、レンズ代金、手術後3ヶ月後までの診察費用、検査料、薬剤料を含みます。
※レンズ発注後(輸入手続き後)のキャンセルは原則お受けできません。やむなくキャンセルとなった場合、内金の返金は致しかねます。
※手術費用は、現金またはクレジットカード(VISA・MASTER・JCB・AMEX・ダイナース等)でお支払いください。
入院をご希望の場合
差額室料 | 設備 | |
---|---|---|
大部屋 | 差額室料なし | ロッカー、トイレ、冷蔵庫、テレビ、セーフティボックス |
個室 | ¥5,500(税込) | ロッカー、トイレ、冷蔵庫、テレビ、セーフティボックス |
特別室B | ¥6,600(税込) | ロッカー、トイレ、シャワー、冷蔵庫、ポット、空気清浄機、テレビ、 セーフティボックス |
特別室A | ¥22,000(税込) | ロッカー、トイレ、浴室、冷蔵庫、ポット、空気清浄機、テレビ、 セーフティボックス、アメニティセット |
※個室料は、1暦日の料金です。
例:個室1泊2日の場合 ¥5,500×2日分=¥11,000
※自費診療で入院される場合の料金となります。
レンズの摘出・交換等の治療に伴う費用について
治療内容 | 費用 |
---|---|
レンズの軸ずれ修正 | 手術費用に含まれます |
レンズ不適合や度数ずれにおける新しいレンズ挿入 | 手術手技料・レンズ料金をご負担いただきます |
その他の合併症に伴う新しいレンズ挿入 | 手術手技料・レンズ料金をご負担いただきます |
TriDiff 05合併症
白内障で起こりうる合併症
白内障手術では以下のような合併症が起こる可能性があります。
(手術中に起こりうる合併症)
チン小帯断裂、後嚢破損、水晶体核落下
(手術後に生じる重篤な合併症)
眼内炎、駆逐性出血、網膜剥離
乱視軸ずれ(乱視矯正レンズを挿入する場合)
乱視矯正効果のある眼内レンズを使用する場合、レンズの固定位置が決まっています。手術直後~術後数日の間にレンズが回転してしまうことがあり、乱視矯正効果は減弱します。眼内レンズが回転して乱視が残存する場合は、レンズの位置を修正する処置が必要となることがあります。なお、乱視軸ずれによる軸修正に係る費用は手術費用に含まれ、追加請求はありません。
度数ずれ
100%の精度で屈折矯正を行うことは現実的には不可能です。近視、乱視が残ることで満足が得られない場合は、眼内レンズの入れ換え、もしくはアドオンレンズの挿入が必要になる可能性があります。
入れ替えに対する費用は、手術料及びレンズ料金をご負担いただきます。
不適合
その他、手術・検査・診察上はなんら問題なくても、術後に「かすむ」「にじむ」「見づらい」などの症状が生じる場合があります。
これらの多くは原因不明で、対応が難しい場合があります。まずは順応により見え方が改善することを待ちますが、症状が強い場合や時間とともに改善しない場合は、単焦点眼内レンズに交換しなければならないこともあります。
稀ではありますが、人工物が体内に入ること自体を受容できない人が存在し、この場合、単焦点レンズでも見え方や光の感じ方に不快な感覚が生じてしまうこともあります。
このような場合、患者様ご本人の許容が難しく、眼内レンズ交換を希望する場合は再手術となります。なお、再手術における手術費用は、手術料及びレンズ料金をご負担いただきます。
偶発症
手術を行うにあたり、予期しないもしくは発生する確率の極めて低い合併症や偶発症(医療機器の不具合、天災等)による、眼内レンズの入れ換えが必要になる可能性があります。なお、入れ替えに対する費用は、手術料及びレンズ料金をご負担いただきます。