小沢眼科内科病院

眼精疲労

眼精疲労は、かすむ、ぼやける、疲れる、充血する、肩が凝る、頭痛がするなどの症状が出てくるものです。その主な原因は3つあると考えられています。

眼精疲労 01調節不全

近くにピントを合わせる時ときには水晶体を厚くして調節力(ちょうせつりょく)を生み出します。

長時間近くを見続けると、調節力を常に働かせることになります。調節に関わる筋肉の疲労により段々とピントが合いづらくなる(調節不全になる)ことが原因となっています。
調節力は年齢が増加するにつれ、徐々に低下してきます。特に40歳を超えてから日常で近くが見えにくくなる場合があります。パソコンやスマートフォンの過剰使用によっても同様のことが起こり、この近くが見えにくいことを老視(ろうし)(老眼)といいます。

眼精疲労

治療方法

  1. 眼の屈折度数をしっかりと測定する。
  2. 眼鏡度数があっているか確認する。
  3. 調節力を測定し、低下している場合は適切な眼鏡を合わせる。

眼鏡やコンタクトレンズでの解決方法として、多焦点眼鏡や多焦点コンタクトレンズがあります。30代でも近くの作業が多いと眼に過度な負担をかけることになります。適切な度数を見つけるには、視能訓練士による正確な検眼が必要です。眼の屈折異常をしっかり矯正することで眼精疲労の軽減に繋がります。

眼精疲労 02眼の位置の異常

通常、両眼で物を見るために「より目」(輻湊(ふくそう))を行います。

遠くを見る場合、輻湊は少しだけ必要ですが、30㎝以内の近くを見るときには強い輻湊が必要なります。
元々、眼の位置が「外より」にある場合、通常の方よりも多くの輻湊を使用して近くを見えければなりません。長時間の作業が多くなると疲れて眼精疲労につながります。

眼精疲労

治療方法

  1. 眼位(眼の位置)の検査をして、眼位の以上がないか確認する。
  2. 眼位の異常があれば、眼鏡や手術での治療法となる。

生まれつき眼が外向きになっている方でも斜視にはならず、輻湊によりまっすぐにできている方もいます。その場合、気が付かないうちに疲労が蓄積し、頭痛や吐き気などをする方もいます。そこまで症状が強くなくても、近くの作業で集中力が上がらないなど、気持ちの持ちようと思われるような些細な症状の方もいます。しかし、検査をして外にずれている量が大きい場合は治療の対象になりますので、些細でも気になっていることをお伝えいただくと診断の助けになります。

眼精疲労 03ドライアイ

涙の成分や量などで眼の表面が乾いた状態をドライアイといいます。
ドライアイがあると視界がかすんだりします、涙を出すために瞬きが多くなったり、眼の不快感を常に感じることで眼精疲労につながります。

眼精疲労

治療方法

  1. ドライアイの検査を行う。
  2. ドライアイの病態に合わせた適切な治療を行う。

パソコン作業中に集中している時には「まばたき」の回数が減ることにより、涙液が蒸発しやすくなります。特に乾燥している時は顕著であり、アレルギーの症状でも悪化することがあります。コンタクトレンズではより症状が出やすくなりますので、コンタクトレンズの素材を乾きにくい素材にすることで改善する方もいます。ドライアイによる作業効率低下はちりも積もればと・・・大きな損失になりますので、たかがドライアイと思わずに気軽にご相談ください。点眼での治療、コンタクトレンズの選択、作業環境の改善などアドバイスできることはたくさんあります。

このように眼精疲労の原因がわかることで対処できることが可能です。
少しでも快適な視環境を提供することでより幸せな日常になることを願っております。
お気軽に受診していただけると幸いです。

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