小沢眼科内科病院

結膜の病気

この項目では結膜に生じる代表的疾患として、結膜炎・結膜下出血・結膜弛緩・翼状片・結膜結石・結膜嚢胞・瞼裂斑炎を扱います。

結膜の病気 01結膜とは

結膜とは眼球の表面からまぶたの裏側を覆う半透明の粘膜のことです。眼球表面を覆う球結膜とまぶたの裏側にあたる瞼結膜に分かれます。
眼表面の90%以上を占め、感染に対する防御機構や眼表面を湿潤に保つ役割を持ちます。

結膜炎

結膜に炎症が起こるものを広く結膜炎とよび、その原因によって細菌性、ウイルス性、アレルギー性などに分かれます。これらは結膜の状態のほか、メヤニの性状・量、痒みや痛みの有無、季節性などによって鑑別できます。
治療は原因ごとに異なります。細菌性であれば、抗生剤点眼を主に行います。ウイルス性の場合は、細菌との混合感染を防止する目的で抗生剤点眼を処方したり、ステロイド点眼や抗ウイルス薬を併用したりします。
アレルギー性では主に抗アレルギー点眼を用い、効果不十分の場合はステロイド点眼や免疫抑制剤点眼、それでも効果不十分であれば結膜下へのステロイド注射などを行います。

ウイルス性結膜炎の一つに流行性角結膜炎(はやり目)があります。この疾患は学校保健安全法により指定されており、「感染の恐れがないと医師が認めるまで」学校を休んでいただく必要があります。治療は主に抗生剤点眼とステロイド点眼になります。感染力が非常に強いため、治癒までの期間(2週間程度)は他者への感染に配慮していただく必要があります。また、炎症が強い場合は偽膜と呼ばれる膜ができることがあります。これは放置すると、癒着を生じ眼球運動に障害をきたすことがあるため、形成されなくなるまで通院していただき除去する必要があります。

結膜下出血

結膜下出血は、結膜に突然出現するべっとりとした出血が特徴的な疾患です。見た目は派手ですが痛みは無いか、あっても異物感程度のことがほとんどです。
1-2週間程度の経過観察で自然に消退しするので点眼は必要ありません。
結膜下出血を繰り返す方は、後述する結膜弛緩によって結膜に対する機械的な刺激があることが多いです。また、高血圧や糖尿病、抗凝固薬の内服などがリスクとしてあります。

結膜弛緩

球結膜のしわ状の変化のことで、主に加齢性の変化として現れます。弛緩した結膜が瞬きの際に角膜と擦れることで異物感が生じたり、本来涙があるべき場所を占拠するために流涙の原因になったりします。
治療としては手術によって余分な結膜を除去し、残った部分を結膜の下にある組織に縫い付けることで過剰な動きを抑えます。

結膜の病気

翼状片

異常増殖により結膜が角膜上へ三角形に侵入する疾患です。主に鼻側に生じますが、耳側あるいは両側に生じることもあります。日光への暴露が要因として知られていますが、詳しい原因は不明です。
小さい場合は経過観察で問題ありませんが、先端が瞳孔にかかるような大きさになった場合は視力低下につながるため手術が必要です。また、角膜を牽引することで乱視を生じるため、白内障手術の数ヶ月前に切除し、角膜の形状が戻ったところで白内障手術を行うことがあります。
若年者の場合は再発が多いため、術後にマイトマイシンという抗がん剤の一種を点眼します。

結膜の病気

結膜結石

結膜結石は瞼結膜に好発する白色〜黄白色の粒状のです。
通常は結膜下に限局して存在していますが、大きくなると結膜上に露出し、異物感の原因となります。
無症状の場合には治療は不要ですが、異物感が生じた場合は除去します。過度に摘出することで結膜の瘢痕化を助長してしまうため、基本的には露出している結石のみを除去します。

結膜の病気

結膜嚢胞

結膜嚢胞では、結膜に半透明なドーム状の隆起がみられます。日によって大きさが変化することがあります。
結膜の表面側の細胞が結膜下に入り込んでしまうことが原因です。外傷や手術の後にできることがありますが、特に理由なくできる場合も多いです。
症状がなければ経過観察で問題ありません。症状がある場合や整容的に気になる場合は切除することになります。結膜を切開し、その下にある嚢胞を取り除きますが嚢胞を完全に除去できなかった場合再発することがあります。

結膜の病気

瞼裂斑・瞼裂斑炎

瞼裂斑とは角膜に隣接するようにして存在する黄白色の隆起性病変のことです。
加齢性変化であり、40歳以上のほとんど全ての方に存在します。
隆起が顕著な場合は涙液層の不安定化が生じ、ドライアイ症状が現れることがあります。
また、ここに炎症が生じたものを瞼裂班炎と呼び、その場合はステロイド点眼を使用します。
点眼による治療が奏功しない場合や外見的に目立つ場合は外科的切除を検討しますが、再発が生じうる点や充血は完全になくならない点は留意する必要があります。

結膜の病気
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