小沢眼科内科病院

治療

治療 01糖尿病の治療

食事療法

糖尿病治療の基本は生活習慣の改善にあります。食事療法はそのなかで非常に重要です。当院では管理栄養士による外来食事指導を行っております。食事のカロリーについては患者さんの体型や活動量によって異なりますので、医師の問診・診察後に決定され、栄養士により実践的な食事摂取の方法やコツについて説明させていただきます。すでに他院で指導を受けたことがある方でも、再指導は可能ですのでお申し出ください。また、高血圧の方の減塩指導や尿酸が高い方のプリン体が多い食事についても指導を行っております。

運動療法

食事療法と並んで重要なものが運動療法になります。運動療法には大きく分けて2種類があります。1つ目は有酸素運動です。ウォーキング(散歩)やエアロバイク・自転車などが該当します。体重が重い方の場合、有酸素運動を行うことで減量効果が期待できますし、体重が重くない方でも心肺能力を鍛えることが可能です。軽く息があがる程度の負荷で20分以上、週3日以上できると効果的です。

2つ目はレジスタンス運動(いわゆる筋トレ)です。糖尿病患者さんやご高齢の方の場合、筋力や筋肉量が低下していることが多いです。レジスタンス運動を行い、筋肉量を維持・向上することで、転びにくくなったり、血糖のコントロールを改善することができます。

いずれの運動療法も、血糖値が著しく高い場合や糖尿病網膜症が進んでいる場合、心臓の機能が低下している場合などは激しい運動を行わないほうがよい場合があります。運動療法を行う前には担当医師に実施してよいかどうか確認をしてから行うことが重要です。

内服薬

糖尿病の内服薬は現在、約7種類が処方可能です。各薬剤の特徴でみますと、大きく3種類に分類されます。先ほどの「糖尿病について」でご説明した、インスリン抵抗性を改善するタイプが2種類、インスリンの分泌を促す薬が3種類あります。また、腸からの吸収をおだやかにする薬や糖を尿から排泄することで血糖を低下させる薬もあります。これらの薬のなかには、血糖を下げるだけではなく、心臓や脳、腎臓といった臓器を保護する効果が様々な試験で明らかとなっているものもあり、うまく使い分けて治療を進めていきます。

糖尿病

注射薬

注射薬には大きく分けて2種類があります。1つはインスリンです。インスリンは、①1型糖尿病の場合、②1型糖尿病以外の糖尿病で、インスリン分泌が低下している場合や治療初期で著しく血糖が高い場合 に処方されます。インスリンにも様々な種類があり、食事毎に打つ効果時間が短いインスリン(①)、1日1~2回打つ効果時間が長いインスリン(②)があります。一般的には、①と②の組み合わせや②のみで治療を行います。これらの注射は現在、ペン型のインスリンを用いて比較的簡単に行うことができますが(下図)、インスリンポンプという持続的にインスリンを注射し、血糖値をコントロールする機械もあります。当院ではメドトロニック社のインスリンポンプを主に使用しております。

糖尿病

注射薬の2つ目はGLP-1受容体作動薬です。インスリンではありませんが、膵臓に働きかけてインスリン分泌を促す効果があります。低血糖を起こしにくいだけではなく、血糖改善効果、腎臓・心臓などの臓器保護効果に優れています。インスリン注射と異なり、週1回投与が可能なものもあります。

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