LENTIS M plus
(レンティスエムプラス)
LENTIS M puls(レンティスエムプラス)は、ドイツのTeleon Surgical BV社が製造している多焦点眼内レンズです。遠視から強度の近視の方、乱視の方対応できるLENTIS M plusを導入しました。
10年以上実績があるレンズは世界中で使用されています。
LENTIS Mplusを使用した手術は保険適用外のため、自費診療となります。
LENTIS M plus 01レンティスの特徴
① 屈折型のレンズでコントラスト感度が高く、ハローグレアが少ない
遠くを見る部分と近くを見る部分が明確に分かれている特殊な構造をしています。この構造により、回折型多焦点眼内レンズの欠点であった光学的エネルギー損失を約7%程度にまで少なくしています。その結果、一般的な多焦点眼内レンズに比べ、コントラスト感度が高く、ハロー・グレアが少ないといわれています。
② 完全オーダーメイド製造で強度近視・強度乱視にも対応
乱視用のレンズでは完全オーダーメイド製造ができるためご本人様にあった眼内レンズ度数を0.01D刻みで作製することが可能です。乱視なしでも強度近視から強度遠視まで対応可能です。
③ 生活スタイルに合わせた見え方の選択が可能
レンティスには加入度数が2Dと3Dがあり、2つの度数を組み合わせて3パターンの見え方を選択することができ、ご本人様のご希望の生活スタイルに合わせて選択することができます。また、LENTIS M plus Xでは近用光学部分を広くすることで、より中間から近くがよりみやすい設計になりました。LENTIS M plus Xとの組み合わせにより4パターンの見え方を選択できます。
パターン | 作業 | 見え方 | 方法 |
---|---|---|---|
1 | PC作業重視 小さい文字には弱い老眼鏡必要 |
遠く~70cm | 両眼にMF2.0 |
2 | PC作業より 近方のデスクワーク重視 |
遠く~45cm | 片眼、MF2.0 片眼、MF3.0 |
3 | 近くの作業重視 | 遠く~45cm | 両眼にMF3.0 |
4 | より近くの作業重視 | 遠く~40cm | 片眼、MF3.0 片眼、X MF3.0 |
LENTIS M plus 02レンズの規格
乱視なしモデル
モデル番号 | LENTIS Mplus X LS-313 MF30 より広い近用光学部 |
LENTIS Mplus LS-313 MF30 |
LENTIS Mplus LS-313 MF20 |
---|---|---|---|
レンズ形状 | |||
加入度数 | +3.00D 眼鏡面:2.2D |
+3.00D 眼鏡面:2.2D |
+2.00D 眼鏡面:1.4D |
焦点距離 | 40cmまで | 40cmまで | 70cmまで |
IOL度数 | -10.0〜-1.0D(1.0D刻み)、0〜+36まで(0.50D刻み) |
乱視モデル
モデル番号 | LENTIS Mplus X toric LU-313 MF30 T LU-313 MF30 TY より広い近用光学部 |
LENTIS Mplus toric LU-313 MF30 T LU-313 MF30 TY |
LENTIS Mplus toric LU-313 MF20 T LU-313 MF20 TY |
---|---|---|---|
レンズ形状 | |||
加入度数 | +3.00D 眼鏡面:2.2D |
+3.00D 眼鏡面:2.2D |
+2.00D 眼鏡面:1.4D |
焦点距離 | 45cmまで | 45cmまで | 70cmまで |
IOL度数 | 球面:0〜36D(0.01D刻み) 円柱:0.5~10D(0.01D刻み) 球面+円柱度数の合計が40D未満 |
LENTIS M plus 03手術費用について
片眼 | 両眼 | |
---|---|---|
費用(乱視なし) | ¥440,000円(税込) | ¥880,000円(税込) |
費用(乱視あり) | ¥495,000円(税込) | ¥990,000円(税込) |
※ LENTIS Mplusを使用した手術は保険適用外のため、自費診療となります。
※ 手術決定時に、内金として手術費用の半分をお支払いいただきます。
※ 手術費用には術前検査、レンズ代金、手術後3ヶ月後までの診察費用、検査料、薬剤料を含みます。
※ 完全オーダーメイドの眼内レンズとなりますので、レンズ発注後(輸入手続き後)のキャンセルは原則お受けできません。やむなくキャンセルとなった場合、内金の返金は致しかねます。
※ 手術費用は、現金またはクレジットカード(VISA・MASTER・JCB・AMEX・ダイナース等)でお支払いください。
入院をご希望の場合
差額室料 | 設備 | |
---|---|---|
大部屋 | 差額室料なし | ロッカー、トイレ、冷蔵庫、テレビ、セーフティボックス |
個室 | ¥5,500(税込) | ロッカー、トイレ、冷蔵庫、テレビ、セーフティボックス |
特別室B | ¥6,600(税込) | ロッカー、トイレ、シャワー、冷蔵庫、ポット、空気清浄機、テレビ、 セーフティボックス |
特別室A | ¥22,000(税込) | ロッカー、トイレ、浴室、冷蔵庫、ポット、空気清浄機、テレビ、 セーフティボックス、アメニティセット |
※個室料は、1暦日の料金です。
例:個室1泊2日の場合 ¥5,500×2日分=¥11,000
※自費診療で入院される場合の料金となります。
レンズの摘出・交換等の治療に伴う費用について
治療内容 | 費用 |
---|---|
レンズの軸ずれ修正 | 手術費用に含まれます |
レンズ不適合や度数ずれにおける新しいレンズ挿入 | 手術手技料・レンズ料金をご負担いただきます |
その他の合併症に伴う新しいレンズ挿入 | 手術手技料・レンズ料金をご負担いただきます |
LENTIS M plus 04合併症
白内障で起こりうる合併症
白内障手術では以下のような合併症が起こる可能性があります。
(手術中に起こりうる合併症)
チン小帯断裂、後嚢破損、水晶体核落下
(手術後に生じる重篤な合併症)
眼内炎、駆逐性出血、網膜剥離
乱視軸ずれ(乱視矯正レンズを挿入する場合)
乱視矯正効果のある眼内レンズを使用する場合、レンズの固定位置が決まっています。手術直後~術後数日の間にレンズが回転してしまうことがあり、乱視矯正効果は減弱します。眼内レンズが回転して乱視が残存する場合は、レンズの位置を修正する処置が必要となることがあります。なお、乱視軸ずれによる軸修正に係る費用は手術費用に含まれ、追加請求はありません。
度数ずれ
100%の精度で屈折矯正を行うことは現実的には不可能です。近視、乱視が残ることで満足が得られない場合は、眼内レンズの入れ換え、もしくはアドオンレンズの挿入が必要になる可能性があります。
入れ替えに対する費用は、手術料及びレンズ料金をご負担いただきます。
不適合
その他、手術・検査・診察上はなんら問題なくても、術後に「かすむ」「にじむ」「見づらい」などの症状が生じる場合があります。
これらの多くは原因不明で、対応が難しい場合があります。まずは順応により見え方が改善することを待ちますが、症状が強い場合や時間とともに改善しない場合は、単焦点眼内レンズに交換しなければならないこともあります。
稀ではありますが、人工物が体内に入ること自体を受容できない人が存在し、この場合、単焦点レンズでも見え方や光の感じ方に不快な感覚が生じてしまうこともあります。
このような場合、患者様ご本人の許容が難しく、眼内レンズ交換を希望する場合は再手術となります。なお、再手術における手術費用は、手術料及びレンズ料金をご負担いただきます。
偶発症
手術を行うにあたり、予期しないもしくは発生する確率の極めて低い合併症や偶発症(医療機器の不具合、天災等)による、眼内レンズの入れ換えが必要になる可能性があります。なお、入れ替えに対する費用は、手術料及びレンズ料金をご負担いただきます。