小沢眼科内科病院

お知らせ

2025.12.25白内障・硝子体手術装置「UNITY® VCS」(ユニティ)(ALCON社)を導入



当院では先月、新しい白内障・硝子体手術装置 「UNITY® VCS」(ユニティ)(ALCON)を導入しました。

茨城県内では龍ヶ崎市の坂西眼科医院様についで2番目の導入になります。

UNITY® VCS2025年に国内で販売開始となった最新の手術装置です。

これまで、当院では白内障手術はCENTURION®(センチュリオン)(ALCON社)、硝子体手術はConstellation® Vision System(コンステレーション)(ALCON)を用いて行っていました。
UNITY® VCS1台で白内障手術、硝子体手術の両方を行うことが可能な統合型の手術機器となります。

 

▪ UNITY® VCSを用いた白内障手術

新しい超音波乳化吸引術(4D Phaco)を採用し、従来の白内障手術機器のCENTURION®(センチュリオン)に比べて、最大2倍の効率で水晶体の核処理を実現しています。

水晶体を破砕するために超音波をかける時間を48%短縮し、エネルギー消費を41%低減させます。これにより、手術時間の短縮やエネルギー消費量の軽減による組織損傷のリスクが抑えられます。



独自の流体システムにより、手術中の眼圧変動を最大限に抑制し、眼内圧の安定性に貢献します。生体に近い環境における手術の安定性と効率性を実現します。




▪ UNITY® VCSを用いた硝子体手術

硝子体手術の機器の性能を表すものとして、硝子体カッターの回転数が挙げられます。硝子体はゲル状の組織であり、手術の際は硝子体カッターと呼ばれる器具を用いて切除します。カッターの先端部には開口部があり、常に開閉を行うことで硝子体を切除していきます。

1分あたりの回転数(単位:cpm)がコンステレーションは20,000cpm(カット/)でしたが、UNITY ®VCSは最大30,000cpm(カット/)の高い切除速度を提供します。

高い効率で安全に硝子体を切除することが可能で、手術時間の短縮と医原性の網膜裂孔形成など合併症の大幅な軽減につながります。



UNITY® Intelligent IOP は吸引流量、リーク、異なる媒体や眼球圧迫による圧力変化を動的に補正することで、術者が望む眼内圧において、精密で安定した手術環境を提供します。

光源もRGB LED光源を採用しており、長時間の光量一定化(最大10,000時間)を可能としています。患者様の安全性を高めるために無水晶体眼の危険基準に準拠し、出力色を調整して青色光と緑色光の量を軽減するUNITY® light sentry安全モードが搭載されています。網膜組織への光毒性および光熱損傷の可能性を低減させます。



▪ Unity®VCS の特徴 まとめ



当院では最新機器をいち早く取り入れることで、患者様により安心・安全かつ高精度な手術治療を提供できるよう今後も尽力して参りたいと思います。

 

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