栄養相談
栄養相談 01入院のお食事について
食事の内容
患者様の症状や年齢、性別、体格などを考慮し、栄養量や食事形態を調整して提供しています。
常食の患者さま
眼科の手術後で見えづらくなった患者さまには、状況に応じて以下の対応を行っています。
- 主食のごはんを「おにぎり」に
- 魚料理はすべて骨なしの魚を使用
- おかずを一皿盛りにする
- おかずを食べやすく一口サイズにカットする
- 食べやすくスプーンやフォークをお付けする
食物アレルギーのある方は、相談の上、対応させていただいております。
治療食の患者さま
主治医の指示により、糖尿病食や腎不全食、透析食を用意しています。
献立例
栗のせ中華おこわ
天ぷらの盛り合わせ
糸寒天の酢の物
漬物
ごはん
鯖のラビコットソースかけ
切り昆布五目煮
豆腐サラダ
山菜かしわそば
薬味
彩りレタスサラダ
大学かぼちゃ
タコライス
ゆで卵
ピクルス
食事の時間
朝食 7:30/昼食 11:30/夕食 18:00
栄養相談 02栄養指導について
医師の指示により入院・外来のすべての患者さま(ご家族も一緒に受講可)に行っています。
ご希望の方は、主治医または看護師までお気軽にご相談ください。
栄養指導の流れ
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栄養指導の予約
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初回 栄養指導
患者様の食生活の状況をお聞きし、適切な食生活の内容を具体的に指導しています。
初回は食事療法の意味や主食量の確認などを行います。
希望者には、3日間の食事記録表をお渡して食事内容の記載をお願いしています。 -
2回目 栄養指導
3日間の食事記録表を提出して頂き、問診によって量や調味料の確認を行います。
その内容をもとに、栄養コンピューターによる栄養価計算(熱量、たんぱく質、塩分、食物繊維など)を行い、
結果を返却しています。
希望者には次回の食事記録表を配布します。
2回目では、果物やたんぱく質のおかずの量をアドバイスしていきます。 -
継続 栄養指導
栄養相談 03食生活のはなし
栄養科より、健康的な食生活のためのお知らせを発信します。
糖尿病の食事について
糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法の3つの方法があります。
食事療法は、糖尿病のすべての患者様にとって重要な治療法です。
食事療法の基本
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適正なエネルギー量の食事
適正な体重を保ちながら、日常の生活に必要なエネルギー量の食事を摂取しましょう。
適正なエネルギー量は、年齢、性別、身長、体重、日々の生活の過ごし方によって一人一人違います。医師の指示エネルギー量を守りましょう。1日のエネルギー摂取量の求め方
エネルギー摂取量(kcal)=目標体重(*1)×エネルギー係数(*2)
*1 目標体重
65歳未満:[身長(m)]2×22
前期高齢者(65~74歳):[身長(m)]2×22~25
後期高齢者(75歳以上):[身長(m)]2×22~25
※75歳以上の後期高齢者では現体重に基づき、フレイル、ADL低下、併発症、体組成、身長の短縮、摂食状況や代謝状態の評価を踏まえ、適宜判断されています。*2 エネルギー係数の目安
- 軽い労作(大部分が座位の静的活動)
- 25~30kcal/目標体重(kg)
- 普通の労作(座位中心だが通勤・家事、軽い運動を含む)
- 30~35kcal/目標体重(kg)
- 重い労作(力仕事、活発な運動習慣がある)
- 35~kcal/目標体重(kg)
(糖尿病治療ガイド : 日本糖尿病学会編・著2020‐2021より)
たとえば、デスクワークのお仕事の方は、「普通の労作」で計算されています。
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栄養バランスの良い食事
栄養バランスのよい食事とは、1日の摂取エネルギー量内で炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素を過不足なく摂取することです。
主食・主菜・副菜をそろえて、栄養のバランスの良い食事をしましょう。
適正な栄養量と栄養のバランスの良い食事をするためには、「糖尿病食事療法のための食品交換表(第7版)」を利用すると便利です。 -
規則的な食習慣
朝食を抜いたり、昼食を軽くすませて、夕食にまとめて食べたりするようなことは、食後の高血糖を招きます。1日3回規則正しく、できるだけ均等に食べましょう。
その他の食事療法のポイント
- 食べる量は腹八分目としましょう。
- 食品の種類はできるだけ多くしましょう。
- 動物性脂質(飽和脂肪酸)は控えめにしましょう。
- 食物繊維を多く含む食品(野菜、海藻、きのこなど)を摂りましょう。
- ゆっくりよくかんで食べましょう。
- 菓子や清涼飲料などの砂糖の多い食品は控えましょう。
- 味付けは薄味にし、減塩を心がけましょう。
内科外来で配布中の1分間指導の資料
2021年9月1日から内科外来で配布している1分間指導です。
定期的に栄養科も担当しますので、紹介します。